フィリピン 大騒ぎの中間選挙
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2013年は上院や下院の中間選挙がある年で5月13日に投票が行われた。
フィリピンの選挙は日本の選挙と比べるとかなり混沌としている。
選挙ポスターを貼る場所が設けられていないので壁や電柱などあらゆる場所に選挙ポスターが貼られることになるし、
対立候補のポスターの上からでもお構いなしに貼ってしまう。街宣車は夜もやかましくストリートを流していく。
対立候補への妨害も露骨でマニラから離れた田舎では脅しや襲撃もよくあること、
暴力や拳銃で脅すこともあれば集会場への電線をジャックして会場を停電させるといった愛嬌?のある手口もある。
政治家の汚職がはびこるフィリピンならではの現象だ。
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そんな中、選挙管理委員会が発表した2つの禁止令があった。
ひとつは9日から13日までの5日間は酒の販売を禁止するというもので従来は2日だったのを5日間に延長した。
もうひとつは8日から13日までの6日間は10万ペソ以上の銀行預金の引き出しを禁止する命令だ。
どちらも不正行為や騒ぎを防止するためのものだがすぐに最高裁判所から差し止め令が出され、
裁判の結果禁酒は従来どおりの2日間に、預金引き出し禁止は中止になってしまった。
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日本では当然の自動読み取り機による開票もフィリピンでは騒動の元となってしまう。
カビテ州イムス市の市長選は3年前に行われたが結果を巡って上位2人による訴訟合戦になった。
裁判所の判決も2転3転し、結局は今回の統一選挙に再度この両人が立候補して決着をつけることとなった。
フィリピン全体の選挙結果が出そろうには2週間はかかるだろうといわれている。
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